或る二世経営者のホームページ ~香山廣紀 かく挑み、かく歩む。~

香山草紙 エッセイ集


  82. 八幡ネットワーク近況報告

去る10月1日に、資本金6千万で、「良いものは継承しつつ、私たちは新しく生まれ変わります」をキャッチフレーズに、『八幡コーポレーション株式会社』 という会社が誕生いたしました。この会社は、従来の八幡建設における住宅部門を分社化し、独立させたものです。もちろん八幡建設はそのまま残りますが、た だゼネコン部門のみを担当いたします。
5年前、2003年7月1日に、全く私の中では予期していなかった、八幡建設の経営を義弟から引き継ぐという事態になり、それ以来、色々と試行錯誤を繰り 返し、様々な構造改革を行ってまいりました。そして2年前、一応の目途がついたこともあり、「社長の兼任はできない」という私の経営ポリシー(そもそも社 長というものは、その会社においてあらゆる全てのことを把握し理解し、最も働かなければならない。だから兼任はできないし、するべきではないと私は思って いる)から、家氏君に社長をお願いしたのであります。
《少数精鋭》という言葉がありますが、私は「少数にすれば精鋭になる」と思っているタイプの経営者です。古今東西、企業の歴史的背景を考えてみますと、所 詮《集合》と《分散》の繰り返しだと思っています。色々と理屈を並べてもっともらしい根拠を挙げますが、その根本は企業のトップの独断によるところが大 で、形態としては《合併》や《分社》として現れます。パナホーム兵庫を根として巣立っていった会社、『リフォーム兵庫』『ガーデン兵庫』『カーペンターズ 兵庫』はその使命を今のところ発揮し、立派に成長しつつあります。それらの成功体験を踏まえて、このたび分社に踏み切り、八幡建設における一連の構造改革 の最終章としたのです。
主たる目的としましては、住宅事業・ゼネコン事業のそれぞれに特化し、よりお客様の視点に立った価値と満足をお届けすることにあります。私が八幡建設の経 営に携わった5年間の経験を通じて、根本的に住宅とゼネコンとは相容れない価値観を肌で感じたからです。たとえば、《お客様》の定義にも相違点がありま す。住宅は明確です。建てていただくお客様そのものですが、ゼネコンの場合は、時にはお役所だったり、法人や設計事務所だったりします。また協力業者会と の接し方も若干違います。ならば、それぞれの分野において合った価値やサービスをご提供した方が、より良いご満足をお届けできるのではないかと思ったので す。
思えば42年前、私の父がたった7人で『八幡建設』という企業を興こしました。現在8社のネットワーク企業があり、従業員も330人を数えるまでに成長さ せていただきました。これはあらゆる《建物》を通じて私どもと関わっていただいた《お客様》のお陰でございます。改めまして厚く御礼申し上げます。次に、 拙い、時には我が儘な経営者に協力し、ついて来ていただいた社員、そして協力業者の方々、この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
私は残された時間を、私の全てのエネルギーと魂を、事業経営に奉げる事をお約束いたします。