或る二世経営者のホームページ ~香山廣紀 かく挑み、かく歩む。~

香山草紙 エッセイ集


  74. わが社のハチドリ計画

森が燃えていました
森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました
でもクリキンディという名のハチドリだけは いったりきたり
くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは 火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」 といって笑います
クリキンディは こう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」

(監修:辻信一 発行:㈱光文社)
 

この物語は『ハチドリのひとしずく』というタイトルの、南米地方に伝わる民話です。私はこの本を手にしたとき、体中が震えたことを今も思い出します。還暦を迎えようとしている年齢になった今でも教えられることが多く、自分の未熟さを恥じるばかりです。
この物語と出会う以前からわが社が取り組んでいるエコロジー活動としては、まず『あめにてぃ戦略』と称する単独展示場戦略があります。総合展示場は5年毎 に解体するシステムで、それは強いてはゴミを排出することになり、エネルギーの無駄な消費につながるため、総合展示場からの撤退を宣言し、単独展示場を展 開しているのです。(この単独展示場は解体せずにそのまま売却する)
二つ目は、月1回わが社の駐車場で『三左衛門バザール』というフリーマーケットを開催し、その収益金を市の緑化基金に寄付しています。
三つ目は、月初に姫路駅前からバイパスまでの約2kmを『クリーン活動』と称して、清掃しています。
四つ目は、年に1~2度『松下エコテクノロジーセンター』へお客様をご招待し、見学会を催してリサイクルへの啓蒙活動を行っています。
五つ目は、アイドリングストップステッカーを作成し、『兵庫10万人のアイドリングストップ宣言』と名付けた活動を展開しています。
先日、東北地方へ旅をしました。朝食を取るため食堂に行きますと、ちょうど時間的に混雑しており相席になりました。バイキング形式だったので私はいくつか の料理をお盆に取り席に着くと、向かいにいた婦人は食べ終わったのか席を立とうとしていました。何気なくその婦人に目をやると、彼女は使用していたと思わ れる「箸」を箸袋に仕舞い込もうとしているではありませんか。それは所謂「マイ箸」です。何の気負いも何の衒いもない「マイ箸」の光景を、私は目の辺りで 見たのです。
最近、わが社で「マイ箸クラブ」が結成されました。私も入会しようと思っています。