或る二世経営者のホームページ ~香山廣紀 かく挑み、かく歩む。~

香山草紙 エッセイ集


  53. 新しい期にやるべきこと

私は一貫して後戻りのしない経営を目指していた。その分多少時間がかかったり、労力を費やしたり、資金が要っても仕方がないと思っていた。そして、5~6 年前にほぼ完成したと、自分自身感じていた。『50歳までに』という私の目標も達成した、と思った。40代は本当に真面目に経営に取り組んだと密かに自負 していた。
それが2年前にもろくも崩れ去ったことを、自分の中で認めざるを得なかった時、私は自信を失い、そのショックから立ち直るのに相当の時間を要した。
今しみじみ思うと、企業経営に完成などないのであり、また最終ゴールもなく、あるとすれば単なる通過点であり、それを弱い人間は無理矢理にゴールにしてし まうのである。残念で悔しいが、人間は日々反省の連続なのである。そして、そこから何を学び、どう経営に生かし、どのように行動レベルに落とし込むかであ る。
パナホーム兵庫の第26期のやるべきことは二つある。一つは前期からも言っているとおり『お客様視点に立ったCS経営』であり、戦略的には『あめにてぃ戦 略によりオンリーワン企業を目指す』である。今期はそれにプラス"生産性アップ"である。
前期の後半に提唱した『Z作戦』がいくつかの部署が真剣に取り組んでくれ、その成果が上がったことを踏まえて、今期は全てにおいて"生産性の向上"を目指していく。
その大きな目安として、事業部ごとの月次決算を行う。戸建事業部、資産活用事業部(旧サンライフ事業部)、特建事業部、不動産総合センター、本社スタッフ 部門で、それぞれに決算を行い、その収支を明確にしていく。とりあえず9月末までを試用期間としその時点で多少修正を加え、下期には本格稼動させ評価も報 奨もCSに継ぐ重要度で生産性アップを考慮していく所存である。
今からの5年を思うとき、まだまだデフレ経済は続きそうであり、混沌とした世情も落ち着きそうもない。しかし、我々の企業は健全な形で生き残っていかねば ならない。そのためには、『お客様満足』と『一人あたりの生産性向上』は欠くことのできない最重要課題である。その二つをやりきる企業だけが次世代に生き 残れるのである。