或る二世経営者のホームページ ~香山廣紀 かく挑み、かく歩む。~

香山草紙 エッセイ集


  25. 二十一世紀はどんな社会になるのだろう

二十世紀もいよいよカウントダウンの状況になってきた。1948年生まれの私は、その中で半世紀を生きてきた訳であるが、二十世紀を一言で云うならば、物で栄え、心で滅んだ百年だと思っている。
余りに個々の利益を追求し過ぎた。例えば、自分自身の・自分の国の・自分が属する民族の・自分の信じる宗教の…利益のみを、それも損か得かと云う価値観だ けで追い求めた時代であった。そして大多数の人々は利益を沢山持っている人から順に賞賛し、崇め認めたのである。その利益が清か濁かは問わなくて。
しかし、二十世紀も終わりに近づくにつれて"人類はこのままでいいのだろうか"と云う素朴な疑問を抱く人達が少数だが現われ始めた。しかも、賞賛され、崇 められ、認知された人達の中からそれを唱えるようになったのである。皮肉な現象かも知れないが、その階級の人達が言い始めたからこそ、他の人々も僅かずつ のスピードと人数ではあるが耳を貸し始めたのである。誠にその勇気と賢さには敬服するのみである。
ここで二十一世紀を占う意味において、二十世紀に起きた事実を重大ニュース的に列挙してみようと思う。
* 2つの世界大戦
* 人口の増加(11億から60億に)
* 共産主義の台頭とベルリンの壁崩壊
* コンピューターの普及
* 宇宙開発
* エネルギー問題(石油・原発)
* 女性参政権実現
* 国際連合発足
* ベトナム戦争
* 民俗紛争多発
私は性善説者である。人間はそんなに見捨てたものじゃない、と思っているタイプなのである。人類は時として様々な過ちを正義と云う形を借りて犯してきた。 その度毎に反省をし、立ち直ってきたのである。その傾向は僅かであるが、世紀末になった今日うかがえる。二十一世紀はまさしく"やさしさ"の時代である、 と同時に"IT"の時代でもある。相反する二つの事柄が上手に混在され、バランスよく流れ、覚醒する百年であると予想される。
我々は二度と世界戦争は起こしてはならない。民族紛争も宗教戦争もなくならなければならない。地球規模で物事を考えて欲しい。しっかりとした宇宙観を持っ て欲しい。世界のどの地域においても飢えで子供の命を奪ってはならない。人種でその人の価値判断をするのはやめよう。世界のどこへ行っても笑顔が溢れてい て欲しい。緑多い青い地球を取り戻そう。
私が生きている間にこれらの事が予感出来れば最高の人生だったと思うであろう。もう25年あるかどうかであるが…