或る二世経営者のホームページ ~香山廣紀 かく挑み、かく歩む。~

香山草紙 エッセイ集


  18. 宇宙についてすこしだけ

今年の七夕の夜は何年ぶりかで珍しく晴れ渡り、天の川を挟んで彦星と織姫の、年に一度の逢瀬を地上から見ることが出来ました。彦星はご存知の通り、鷲座の 首星アルタイルの和名で、牽牛星と言い、いぬかいぼし、いなみぼしとも呼び、一方、織姫は織姫星とも織女星とも呼ばれています。
星座については余り詳しくありませんが、宇宙について多少なりとも興味を覚え始めて四半世紀になります。百五十億年前、ビッグバンによって生成されたと云 われる宇宙。その中にいくつもの銀河があり、何かの雑誌で読んだのですが、その内の一つにアンドロメダ星雲があり、そのアンドロメダ星雲までは地球から二 百三十万光年かかるのだそうです。
ひと口に二百三十万光年と言っても気が遠くなる時間です。ちなみに暇にまかせて計算してみますと、一光速は三百キロメートルですから一光年は、約九十四億 六千万キロメートルになり、それの二百三十万倍だからまさしく天文学的数字になり、時間とか距離と云うよりむしろ空間を超えた他次元の世界の話です。
その宇宙の神秘に勝るとも劣らないのが我々人間の魂も含んだ肉体であると云われ、小宇宙と称される所似です。例えば、何故我々はここに存在するのか、と云 う全く素朴な疑問に対して正確に答える事が出来る人は恐らくいないでしょう。『我思う故に我在り』です。自分自身のルーツを、たった三十代溯るだけで二十 億人以上のDNAと魂がその肉体に宿っているのです。その二十億人の何処かで何かがほんの少しだけ狂っていれば、今の自分は存在しないのです。そんな頼り なさと同時に、単なる神秘や偶然では片付けることが出来ず、もはやそれは多少おこがましい表現をすれば、必然と考える方が正しいのかも知れせん。
それを必然と考え、このとてつもない宇宙から尊い生命と燃えるようなエネルギーを授かっているとしたら、当然我々は何かの形で恩返しをしなければと思うのです。
恩返し、すなわち誰かのために何かをする事であり、その時その時を精一杯生き切る事だと考えています。
年に一度の逢瀬を観ながら、昨年のしし座流星群の天体ショーを想い起こし、書いてみました。