或る二世経営者のホームページ ~香山廣紀 かく挑み、かく歩む。~

香山草紙 エッセイ集


  1. 経営とは?

私は、ここ数年間、経営について考え続けていた。「経営とは?」「企業を経営するとは?」いったいどういうことなのだろうか。そのことが、私の頭の中から離れたことは一度もなかった。
私 は、幸か不幸か創業者である、ある意味に於いて大きな存在である父の跡を継ぎ、若くして経営者の仲間入りをした。最初のうちは、経営のまねごとをしてい た、といった方が確かだった。経営者として右も左もわからないまま、岡山へ行ったり、新しい拠点を作るのに奔走していた。丁度、35才の時が今から考えれ ばチャンス(と言うより大転機)だったのかもしれない、八幡ナショナル住宅(現パナホーム兵庫)という会社と必然のうちに巡り会った。
私はもがき、苦しみ、焦り、怒り、時には泣きながら今日まできた。少々の成功に天狗になり、驕り、奈落の底に突き落とされたこともあった。そのたびにいろんな人に助けられた。
今 から振り返れば、「アッ」という間の13年間である。しかし、その時々においては、長い長い1年であったり、1ヶ月であったり、1週間であった。もっと も辛く悲しいことは、お客様に叱られることだった。何十回何百回、お叱りを受けたか、計り知れない。「お前は、社員にどういう教育をしているのだ」は、必 ず言われた。私には勿論返す言葉もなかった。ただ、心から謝るだけだった。今は、少しは社員教育も行い、多少は改善されたと思うが、百点満点はあり得な い。まだまだご迷惑はおかけしていると認識している。
詰まるところ、経営とは私は「奉仕」であると確信している。社員に奉仕し、お客様に奉仕し、下職に奉仕し、地域社会に奉仕し、日本に奉仕し、世界に奉仕する。
私は、まず従業員が満足しないのに、お客様に満足は与えられないと思っている。従業員が会社に不満たらたらで、どうしてお客様に満足などしてもらえるはず がないと思っている。だから、最初に「社員に奉仕をし」から始まり、誠に申し訳ないが次が「お客様に奉仕」となる。

 
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