或る二世経営者のホームページ ~香山廣紀 かく挑み、かく歩む。~

或る二世経営者の挑戦


第一部 ~君は父親を越えられるか~


第一章 大塚先生との出会い

日本の社会構造を想うとき、企業内研修は必要欠かさざるものだと思っている。欧米だと、大学などでそれぞれに専門分野で勉強をし、研究も進んでいる。卒業 と同時に、即企業でその成果は生かされるが、日本の大学は私も含めてだが、半分遊びに行っているようなものだから、就職しても何一つ大学で学んだことは役 に立たない仕組みになっている。どちらが良い悪いは別として、現実がそうだから認めざるを得ない。
現在(平成5年)もサンホーム兵庫では社内研修に力を入れているつもりである。年商50億程の企業で、年間1,000万以上研修費に注ぎ込んでいる。CS に関する勉強会を、3ヶ月に1度1泊2日で行っている。カウンセリング営業研修は月に1度、丸々1日を当てている。あるコンサルタント会社が、3ヶ月に1 回行っているSTMという対外研修に1週間もの長きにわたって、2人ずつ派遣している。その他にも機会ある毎に、様々な見地からいろんな研修を行ってい る。私の仕事の大きな部分を占めている。
以前、新光建設時代も、青年社員研究会などと云う会を作って、今で云う異業種交流みたいな事をしたり、半年とか、一年とか期間を切って講師を招き、テーマ に沿って勉強会を行ったことがある。研修は私の趣味だと、思っている社員もいるらしいが、決してそうではない。昔は、ただ、何となく大切だと感じていた が、今は論理的に取り組んでいるつもりである。
新光ロイヤル住宅に来て、毎日をせわしなく動き回っていた頃、メーカーの主催する勉強会に出席をした。そこで大塚先生と出会ったのである。私は、当時の新 光ロイヤル住宅に欠けていた、企業内研修にハッと気が付いた。直ぐさま、メーカーの研修担当者に話をして、研修終了後、大塚先生と会えるように頼んだ。先 生は、太平洋戦争時代、戦闘機のパイロットで、ヤナセ、本田技研を経て、実践販売の叩き上げのコンサルタントである。
最初の1年は、毎月来て貰った。次の1年は3ヶ月に1度来て貰い、3年目は半年に1度フォローをして戴いた。現在に至まで、いろんな先生とお会いしたが、 大塚先生ほど都会的なセンスを持っておられる人物にはお目に掛かっていない。とにかく明解で、おしゃれだった。目標・問題点・対策・展開スケジュール・こ れだけの事を、模造紙一枚に纏める事を教えて戴いた。新光ロイヤル住宅の基本方針や事業部の運営方針などを、作成する時の様式は今も先生に教えて戴いたノ ウハウが、脈々と息づいている。これは、数少ない我が社の行動規範の一つになっている。感謝の気持ちで一杯である。
先生の自慢の一つに、先生のお嬢さんがいらっしゃる。お嬢さんといっても、もう40歳を超えておられると思う。名前は美恵子さんと云う。現在彼女はハワイ で航空会社を経営しておられる。彼女の様々な苦労についてはテレビドラマになったり、書物として出版されているので、ここでは割愛させて戴くが、ハワイへ 社内旅行をした時には大変お世話になった。御自宅に招待されて、夕食を御馳走になった。彼女が経営している、「サークルレインボー」にも乗せていただき、 七島めぐりをしたのも昨日の様に思える。昨年久しぶりにハワイに行った時に、「お土産は何が良いですか」と、日本から電話をすると、上等のお茶が良いと、 おっしゃったのでお持ちした。相変わらず元気そうだった。少し皺は増えていたけれど。
今、先生はハワイに永住権をお取りになり1年をハワイと日本で半分ずつ過ごされている。お元気で益々のご活躍をお祈りしている。是非近いうちにお会いしたいと思っている。

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