或る二世経営者のホームページ ~香山廣紀 かく挑み、かく歩む。~

或る二世経営者の挑戦


第一部 ~君は父親を越えられるか~


第一章 ボーナスを払って利益が出た!

私は、新光工事からの3ヶ月分に相当する粗利益2,500万と、連れてきた新光工事の社員13名が、10月、11月、12月、とただ働きをすれば、 3,000万の累積赤字は埋められると思っていた。しかしながら、よく調べてみると、倍の6,000万位の赤字であった。内訳は、到底貰えそうもない売掛 金、法外な値段で下取していた古家や中古マンション、完成には程遠い現場の売上、等々数え上げれば切りがなかった。もっと恐ろしい事には、幹部をはじめ従 業員に、全く危機感がなかった。そういう状態が当たり前になっていた。
今日は12月15日。ボーナスの支給日である。全社員を集めて私はこんな話をした。「皆さん、今日はボーナスを払う日です。今から一人一人手渡しますが、 私は悔しくて悔しくて仕方がない。というのは、あまりに少ないからです。平均1.2ヶ月です。何故もっと沢山払わせてくれないのですか?この中には家庭を 持っていて、お子さんがおられる方もいらっしゃるでしょう。親父としての権威も失墜するかも知れません。そんな事を言うのだったらもっと払えばいいじゃな いかと、思われる方もいらっしゃるでしょう。勘違いをしてはいけません。給料もそうですが、特にボーナスは会社が払うものではありません。ましてや私が払 うものでもありません。貴方がた一人一人が自分自身に払うものです。少ないのは私の所為ではありません。原因は皆さんにあるのです。その辺の所を充分理解 してください。来年の夏と冬のボーナスは沢山払わせてください。そして、私にええ格好をさせて下さい。二度とこんな不細工な賞与にしないよう、よーくお願 いしておきます。」
新光ロイヤル住宅は今でもそうだが、毎月毎月賞与引当金として、積み立てをしていた。4月、5月、6月と7月の4ヶ月分で、現金はないが帳面上夏のボーナ スに相当する分を残していた。だから、冬は8月、9月、10月、11月、12月の5ヶ月分が、これは真面目に引き当てられていた。
当時、夏は1.5ヶ月、冬は2.5ヶ月と決まっていたようだった。その冬私は、1.2ヶ月しか払わなかったものだから、1.3ヶ月に当たる、約1,000万程、ボーナスを払って利益が出たのである。
因に、今現在は、夏冬合わせて5.5ヶ月位になっている。それをなんとか6ヶ月にしたいと願っている、今日この頃である。

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