或る二世経営者のホームページ ~香山廣紀 かく挑み、かく歩む。~

或る二世経営者の挑戦


第三部 ~すべてはお客様のために~


第二章 いよいよ本物メセナ

今年(平成18年)は、三田市にある『かるがも園』へ昨年末ギャラリーで開催した『チャリィティ展』の収益金をお持ちした。総収入は120万だったが、2 年前母が亡くなったとき沢山の方から戴いた香料の一部を、供養になればと思い盲導犬協会に寄付させて頂いたのがご縁で30万を、残りの90万を正式には 「社会福祉法人ひょうご障害福祉協会」に寄付させて頂いた。もうかれこれ18年になる。私も30代で、JCにも在籍していたし、所謂青年実業家を気取って いたころである。そもそものご縁は、当時神戸新聞の社長室長をしていた「浜淵氏」が、現財団の副理事長である「片岡氏」を引き合わせたのが最初である。 「浜淵氏」と私との出会いは、社屋の1階にギャリーを併設して妙なイベントを行っている阿呆な住宅会社の社長が姫路にいると聞きつけ、当時彼が持っていた ラジオの番組『兵庫経済人100人』に出演したことから始まった。彼は将来を嘱望されていたが、病魔には勝てず若くして亡くなってしまった。しかしいまだ に彼との縁で、こうして繋がっている。一方私も昨年の4月から財団の理事として末席を汚している。理事をお引き受けして最も良かったことは、理事長である 『今井鎮雄氏』に出会えたことである。50も半ばを過ぎて、こんな素敵で私心がなく爽やかな人物に出会えたことは、私にとってこの上ない幸せである。彼は 80を過ぎていると思うが、全くそれを感じさせない輝きがオーラとして漂っている。後述すると思うが、『超怪物人間松本實藏』との出会いもショックであっ たが、この2人の人物は私のこれからの仕上げの人生に大いなる影響を与える事は間違いなさそうである。
またギャラリーでのもう一方の中心的活動である『子供の絵画展』も今年で第19回目を迎えることになる。今は兵庫県下のみならず全国から応募があり、その 質の高さにおいては完全に全国レベルに到達している。2年前NHKから子供達が描いた絵画を数点貸してもらえないかという要請があり、その理由をお伺いす ると、『パウル・クレー』の特番を組むのに使わせてもらいたいとの事だった。ドイツまでその絵を持参し、街頭で『パウル・クレー』の絵と一緒に展示し、ど の絵が本物の『パウル・クレー』の絵か、町を歩いている人に問う、という内容の番組であった。1時間半の番組であったが、半数以上の人が日本の子供の絵を 『パウル・クレー』と勘違いしていた。それほど優れた芸術性の高い作品が毎年必ず十数点はある。特に昨年の『ルネッサンスクエア賞』に輝き、1月のカレン ダー(10年位前から念願であった優秀作品を子供達から戴いて、我が社のオリジナルカレンダーとして制作し、お客様を中心に広く配布している)の表紙にも なった『ピエロ』は、私が記憶する中でも最高傑作に匹敵すると思っている。こんな素晴らしい絵画に誰よりも先に出会える自分は本当に幸せ者である。この感 激を味わいたいがために続けているようなものである。
今年はドイツでワールドサッカーが開催される。4年前日韓合同で開催されたのが、まるで昨日のようである。日本も悪戦苦闘を繰り返しながら予選を勝ち抜き 出場する。聞けばオリンピックよりはるかに多くの人が、観戦と応援のために開催される国を訪れるとの事である。世界で最も多くの人に愛され親しまれている スポーツなのだから当然といえば当然である。考えてみればボール一つあれば何処でも誰でも出来て、これほど手軽でシンプルで面白いスポーツはないと思う。
弊社が主催する『少年サッカー』も今年で19回目を迎える。開催日は11月3日であり、場所は姫路市総合グラウンドである。これはもはや完全に地域に根ざ した年中イベントの一つになっている。当日は30チーム以上が出場し、選手や運営側(姫路少年サッカー育成会)や観戦に訪れる父兄を合わせると1500人 位の人がその場に集うことになる。この歴史は考えてみればJリーグよりも長いのである。
私が経営者の端くれとしてその一端を担うようになって22年が経過しようとしている。年齢も57歳になってしまった。私は後5年と決めている。これは絶対 に譲らない。とすれば、このメセナ活動も余程の事がなければ5年くらいは続きそうである。変わり者で奇人にも近い私だから今日まで続けられたと思うし、私 が第一線にいる間はなんとかなりそうである。本音を言わせて戴くなら、サンホーム兵庫のような貧乏企業でも行ってきたのだから、他の優良会社も少しだけ目 を向けて戴き、実際の活動を展開して欲しいと願うばかりである。
6月の子供の絵画展、11月の少年サッカー、12月のチャリィティーオークション。もう少しだけ続けさせて下さい・・・。

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