或る二世経営者のホームページ ~香山廣紀 かく挑み、かく歩む。~

或る二世経営者の挑戦


第三部 ~すべてはお客様のために~


第二章 つまらなくなった野球

今年(2005年)も日本シリーズが始まろうとしている。セリーグは阪神だがパリーグは今プレーオフの真っ最中で、ソフトバンクかロッテとの戦いになる。 私は物心ついた頃から、理由ははっきり分からないが巨人のファンだった。所謂『王』『長島』の世界であった。大学生の頃はよく後楽園球場にも行ったし、こ ちらに戻ってからも『巨人阪神戦』を観るために、時々は甲子園球場にも出かけたものである。しかしここ10年、特に5~6年は殆ど野球に興味がなくなって しまった。というより『巨人』という球団が嫌になってしまったのである。はっきり言って今野球をつまらなくしてしまった殆どの原因は、『読売』を中心にし た『巨人軍』にある。金に物を言わせた選手の獲得により、4番バッターばかりを揃え、野球本来の面白さを失わせてしまった。それでもファンは勝っている間 はまだ我慢をしていたが、負けが続くとそっぽを向いてしまった。『ファン』を忘れた野球は、お客様を無視した企業と全く同じであり、世間から見放されてし まうのである。しかも許しがたいのはまだそれに気づいていないことである。もうこうなればつける薬がない、滅びへの道を辿るしかないのである。
次につまらなくした原因はテレビ中継にある。回も押し迫った頃にアナウンサーの『真に残念ですが放送時間がきてしまいました、この辺でお別れします』とい うフレーズを何百回聞いたことであろう。視聴者をこれくらい馬鹿にした仕打ちはない。段々離れていくのは当然のことである。訳の解らないプロ野球規則、妖 怪集団のオーナー会議、これ以上ない閉鎖的体質、ついにボロが出た西武グループ、野球を全く知らない三木谷楽天オーナー、理解できないドラフト制度、アレ ほどコケにされたにもかかわらずまた監督を引き受けるお人好し原、大リーグ養成機関に成り下がった日本プロ野球、実績に釣り合わない年棒、数え上げれば切 りがない。
私は野球解説者になれるくらいこと野球に関しては詳しい。と同時に大のプロ野球ファンである。だからもう一度楽しくてわくわくするような日本プロ野球の復 活を心から願っているのである。日本のプロ野球はある意味国技のようなものである。初めてグローブを手にした時あまりの感動で、夜自分の布団の中へ持って 入りなかなか寝付けなかった、という体験は私だけではないはずである。生涯一度もキャッチボールをしない人はいないはずである。いくらサッカーが盛んに なったとはいえそれは野球の比ではない。プロ野球が以前の活況を取り戻すことが、とりもなおさず日本国の復興にも大いに貢献すると思う。日本のプロ野球は 数え切れないくらい多くの人に夢と勇気を与えてきた。それゆえその責任も重いのである。私はこのプロ野球界に改革の風雲児が現れることを期待して止まな い。

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